2024-11

エッセイ

本を語る時間【誰かの何かを救った本20選】

人と会う時、あまり予定をハシゴすることはしないのだが、今日は珍しく昼と夜に別の集まりの予定が入っていた。 なぜかどちらの集まりでも、「本」の話になった。 若い頃に読んだ本、好きな本、最近読んだ本など、皆が思い思いに本について語る時間が私は好...
エッセイ

【老いについて】長所さえも短所に由来していてショックを受けた話

私は今、36歳だ。 この一年で、驚くほど白髪が増えた。 外見的には日々「老い」を感じているが、考え方や活動の幅と言った側面では、実はあまり老いを感じていなかったりする。 「成長」や「変化」はもちろん感じるし、徹夜はできなくなったが、もともと...
エッセイ

初めて絵画を理解した話【言語としての絵画】

2019年、夏のある日のこと。 私は一人、よく晴れた平日の昼間に美術館に向かっていた。 あべのハルカス美術館で開催されていたギュスターヴ・モロー展を見たかったからだ。 当時の私は、5年ほど続いた暗いトンネルのような闘病生活に、光がさし始める...
エッセイ

空間の埋め方に、興味の偏りが現れると思った話

会社ではメインの業務以外に、こまごまとした雑務が発生する。 おそらく多かれ少なかれ、どこの職場にもあるだろう。 私は研究関係の仕事なので、業務に直接かかわる解析機器に関することや実験試薬に関するものもここに含まれてくる。 定期会議の設定やフ...
エッセイ

購入本紹介【積読】【読書論】

最近、秋だからか読書欲が高まっている。 積読が少し減ってきたので、久しぶりに本をまとめ買いした。読書はもちろん趣味だが、最近積読の数を見ていると、読むこと以上に本を買うことが趣味なのではと思う時がある。 今回は手に取ることの多い作家や、読み...
エッセイ

変えられることを変えられたらそれでいい【運命論者でも原因自分論者でもない】

性格の半分は遺伝的要因で決定されているとか、頭のよさや運動神経は母親から受ける影響が大きいとか、そういった遺伝的もしくは幼少期の環境の影響力の大きさはよく聞く。 また、最近の本を見ていると、脳科学や精神科学をもとに人間の心や思考にアプローチ...
エッセイ

書店フェアに行ってきた【ゆる言語学ラジオ】

今日は日曜日だというのに、仕事だった。 休日出勤、超過勤務、実質増税といった四字熟語が限りなく嫌いだ。 ちなみに昨日は勤労感謝の日だったはず。 それなのに、土曜日と重なり振替休日はないという。 勤労に感謝する気などないのなら、祝日の顔をする...
エッセイ

セネカ絶賛の偉人【歴史に名を残さなかった本の中の名脇役】

たまに、印象的な脇役に出会う。 本や漫画などで、「もっとこの人について教えてくれよ!」と叫びたくなるような、魅力と登場頻度に釣り合いが取れていない人物のことだ。 知ってしまったが最後、たった一文、たった一ページ、たった一コマが私の牢となる。...
エッセイ

読書に適したカフェ3選

土曜日の朝が一番好きだ。 これを書いているのは、金曜日の仕事終わりだ。私の今の幸福度がどれほど上がり調子か、ご理解いただけると思う。 理想はいつもと同じ時間に起きて、早くからオープンしているカフェで大好きなコーヒーを飲みながら午前中いっぱい...
エッセイ

わたしを構成するものもの【自己分析】【自己理解】

意図的な習慣化ではない「慣れ」の怖さ 「慣れ」とは恐ろしいもので、知らぬ間に近接するものの形に自分を変えてしまう。 苦痛を和らげ、馴化による感覚の麻痺を起こし、価値観さえ変化させることがある。 うまく利用すれば良い習慣で生活を矯正し、結果的...