読書のスタイルは人によって結構ちがう。
一冊の本を読み切るまで他の本を読まない人もいれば、何冊も同時に読み進める人もいる。
何冊も同時に読む人の中にも、シチュエーションによって本を変える人や、気分によって変える人、飽きたら途中で読むのをやめる人など様々だ。
皆さんはどんな読書スタイルだろうか。
はじめに言っておくが、どちらの方が優れているなどという話をするつもりはない。どんな読み方でもその人にとっての読書体験が良ければいいのだ。それに、どちらのタイプにも当てはまる人もいるだろう。
ちなみに私は、基本的には集中力がなく飽き性なので、何冊も複数の本を並行して読み進めることが多い。概ね、手に取る本は気分で決める。
多くの場合は疲労度に左右されるが、難解な本でも文体が合っていると読めたりもする。ので、今の気分にあった文体かどうか、そしてどのくらい骨太な本かが決め手になることが多い。
私の中で、そもそも本には様々な要素でマッチ度が存在すると思う。自分が今おかれている状況やコンディションによっても、本との親和性は異なる。親和性が高い本を手に取ると、比較的一気に読み進めることが多い。
例えば、新たに勉強し始めた分野の入門書は肩肘張らずにサクサク読めるし、ようやく手をつけた古典的名著は居住まいを正してメモをとりながらじっくり読む。今まさに直近で知りたいことが書いてある本は一気に読みすすめ、小説や詩はあえてゆっくりと味わいながら読もうとする。楽しみにしていた好きな作家の新刊は、早く手をつける人もいればもったいなくて読めない人もいるだろう。
このように毎日、下手すれば毎時、読みやすいとか読みたいと感じる本が変わるので、複数の本の中から選べるとより読書を長く楽しんでいられる。昔は5冊以上を並行することもあったが、最近は3冊以内におさまることが増えた。
記憶力の衰えのせいか、マルチタスクの許容度が下がったからなのか、内容を忘れないようになるべく短期間で読み進めたいと思うようになってきた。
読書のスタイルと仕事のスタイル
マルチタスクといえば、仕事のスタイルと読書のスタイルはもしかしたら似るのかもしれない。できるできないではなく、仕事でのマルチタスクとシングルタスク、どちらが性に合うかと言う話だ。
私は飽き性なので、同じ作業をずっと続けるよりは、色々なものを同時に進めている方が仕事にリズムができて効率が上がる。しかしシングルタスクが得意で、最も効率が良いという人ももちろんいる。そもそも仕事の種類にも本の種類にもよるので、あくまで傾向の話だ。
私を含め、ある程度本好きで定期的に読書をする人の中で、同時に複数の本を読む傾向がある人は、マルチタスクを好む人が多い気がしている。専門的に一つのことを極めたり考えたりするシングルタスク型は、一冊を読み終えるまで次の本を読まない人が多いように感じるのだ。
私の体感なのでなんの根拠もないが、読書の時間をどう扱うかによってもこれは変わりそうだ。
ある程度読書を続けていると、読みたい本が多すぎて、そのものの時間を楽しみたいと思う気持ちと、効率化を考えてしまう自分が同時に存在する。
趣味のはずがタスクのようになっていくこともあり、そうなるとマルチタスクになりがちな気もしている。じっくりと腰を据えて行う読書も、多読と効率を求めてする読書もあっていいと思うが、その両方とも楽しめる状態でいたいとは思う。
皆さんの読書や仕事のスタイルについても興味がある。ぜひ、いろんな人の意見が聞いてみたい。
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